CANAAN(カナン) 第十一話「彼女添」


いきなり提供から始まる放送。
録画をミスったかと慌てる視聴者。
そしてOPもなく特殊な入り方で始まる本編。
あれ、今回って最終回だったっけ?と、困惑の第11話。


さて、別に最終回ではありません。
ただ、クライマックスではあったかなという11話。
今回は話のほとんどをリャン・チーが持っていき、残る部分もハッコーがかっさらい、主人公そっちのけで物語が展開。
狂気の愛と、し・・・死姦ですか・・・どちらも痛々しいばかりで見ててきつかったですね。
あまり愉快な話ではなかった。
そして、表現し伝えたいことが色々とあるのは感じられましたが、つまるところ何が言いたかったのかはよく分からない。
様々な素材が使われていて濃厚なんだけど何の料理かわからんものを食べたような感覚がする回だったかな。


というか、結局リャン・チーとは何だったのか。
何事も程々が一番?
やりすぎちゃった観があって、真面目に受け取ればいいのかネタキャラとして消化すればいいのか戸惑う。
どちらかというとカミングスの方が分かり易く、味のある良いキャラクターだったように思えます。


その他、サンタナとはサンディー・田中という本名からくるコードネームみたいなものだったことが判明。
夏目については白でも黒でもなく、大きな流れの中の歯車のひとつにすぎないグレーな存在であることもはっきりしました。
アルファルドが自分の考えや思想に基づいて動く個人であるのに対し、自分の意志はさして重要ではなく属する集団の意志が第一であるのが夏目、という感じでしょうか。


そしてカナンはそのどっちでもない印象っすかねー、いまのところ。
何か成し遂げたいことがあるわけでもなく、組織に属しているわけでもなく、宙ぶらりんの状態で状況に流されてふらふらしている或いは翻弄されている感じです。
もう残り話数も限られていますが、いつかカナンが自分の意志で主体的に何かをしたいと望み、何かをすることはあるんだろうか。
それともこのままアルファに付き合わされ、振り回されるだけで終わってしまうのかな。


来週は度々出てきた「列車内でアルファルドがシャムに拳銃を向けている」場面の真相に迫る回になりそうです。
シャムは本当に亡き人なのか(リャンも死んだと言っていましたが)、どういう形で死んだのかなど気になるところは全部解消されると良いな。