ゼロイン 10

ゼロイン10 (角川コミックス ドラゴンJr. 33-19)

ゼロイン10 (角川コミックス ドラゴンJr. 33-19)

白昼、武装犯に襲撃された鳳学園。
正体不明、目的不明の二人組を相手に、警備として配置されていた民警チームが対処にあたるが・・・。
突如として平穏が脅かされる緊迫の第10巻。



ついに2桁の大台に乗りました。
そして偶然か必然か、作品の盛り上がりもクライマックスかくやという程に最高潮。
いくつもの理不尽を前に“民警”そのものが弄ばれ、揺らぎます。


と同時に、みくると光がこれまで築き、守り通してきた日常までもが壊されていき・・・。
うあー、何と言いますか、祁雫死亡の時以来のメンタル的な逆境を向えたように思います。
現場を取り巻く状況そのものもシビアなのですが、それ以上にハードな展開が次々と。
しかも一連の話は今回では終わらないどころか、状況だけが収束し多くの謎を残したまま次巻へと引き継がれるため、いつになく先が気になります。
ここ2〜3巻は比較的安定していますが、時々ふっと1年くらい続刊発売まで空くことがあるだけに、今回がそうならないよう願うばかり。


尚、今回の話には民警のエージェントとして多くの人が登場してきているのですが、勿体ないほどに使い切り。
サブキャラ・端役扱いは相変わらず現実的すぎるほどに容赦がないです。
どう見てもレギュラークラスの顔キャラさえ今回の事件では・・・。
祁雫以降、チームから殉職者が出ていないのが唯一の救いでしょうか。