狼と香辛料 第十一幕「狼と別れの決意」


ホロを担保に金を借り、エーブと共に大儲けをする策を取ることにしたロレンス。
貸し手との商談もまとまり、後は五十人会議の結果の公表を待ち毛皮を買い付けるだけ。
万事順調に物事は運んでいたのだが、ロレンスは唐突にホロから別れの打診を告げられる。
さらに、街では五十人会議の結果を受け、武力に訴える集団が出てきてしまい・・・。

いよいよクライマックス突入の第11話。


さて、11話です。
残り1話しかありません。
やや駆け足気味です。
アニメだけでは描写不足な面も否めず。
武装蜂起に関しては、来週にはきちんとした説明があると思うので現状はこれで仕方ないとは思いますが、「誰が」「何故」「何のために」が一切不明。
ホロの別れ宣言以上に唐突すぎて意味不明な印象をもった人は少なくないんじゃないでしょうか。
とはいえ上述の通り恐らくそこは来週の展開にも関わるのでここでの説明はネタバレとして自重しておきます。
マリア像に関しても同様に。


一方ホロの真意は今週だけですべて説明されていました。
要するに、いまがとても楽しい。
でもそれが未来永劫続くとは思えない。
この先もっと楽しいこともあるかも知れないけれど、逆に何かのきっかけで取り返しのつかない失敗をしてしまうこともあるかも知れない。
ならばロレンスの長年の夢も叶うであろういま、後腐れなく楽しかった日々ばかりを思い出に別れようか、という提案でした。


まあ、理には適っている話ですが随分一方的だな、おい、と思っても差し支えないくらいの話ですね。
ロレンスもあの場では一応同調する意も見せていましたが、心底納得しているわけでもなし。
最終的にどういう返事をするかは今後のお楽しみ。


しかし本当に来週で最後なのか・・・。
1期はかなり綺麗な形で終われましたが、2期はどうなるんでしょうか。
よほどの改変をしないと3期なしには終われないことは明白なのですが、既に3期も前提に制作が進んでいるのかな。
正直なところ1期に比べて何事においても盛り上がりにかける2期でしたので(ここまでのところ)、原作読者としてもアニメ視聴者としても個人的には3期はもういいかな、と。
いずれにせよ、すべては来週の内容次第。