大正野球娘。 第十一話「そヾろに胸の打ち騒ぐ」


念願の朝香との試合を翌日に控えた日の晩、小梅はとうとう野球をしていた事が父親に発覚してしまう。
親父は何よりも嘘をついてきたことに怒り心頭。
試合当日の朝も勘当の言葉で締め出されるように送り出されてしまう小梅・・・。
しかしここで心を折るわけにはいかない。
強い決意を胸に、小梅はグラウンドへと向ったのだが、大分遅れてきたにも関わらずグラウンドには晶子の姿がなく・・・。

決戦、ついにプレイボール!の第11話。


ついに試合の始まる回を迎えましたー。
ここまで来ただけでも感慨深いですが、成長ぶりも著しく、またこれも感慨深い。
前日にはいつもの小学生と合宿の成果を確かめる練習試合をしていましたが、10-0の完封試合。
準備万端といった感じでした。


が、その日の夜に小梅は親父さんと衝突。
きっと最後には解ってくれるはずと信じたいですが・・・。
それにしても、親父さんとぶつかった直後であってもへこたれずに素振りを継続した小梅には敬服の思いです。


で、試合当日ですが、晶子が居ない。
電話をしてみるも、召使いの人からの不可解な返答があるのみ。
ということで小梅が直接家までいくも、門前払い。
どうも小笠原家でも前夜に同様のことがあったらしく、晶子は軟禁状態とのこと。
というのは晶子付きの運転手松坂さんが教えてくれたことですが、ここからずっと松坂のターン。
伝統芸「じ、持病の癪がぁぁぁ!」まで繰り出したり、オチもつけつつ晶子脱走に尽力。
おかげで何とか試合開始時間に滑り込みで間に合いました。


そして試合開始となりますが、乃枝の戦略、小梅の配球、胡蝶の内野安打など諸々がピタリとハマリ、相手にまだ油断があることもあって3回終わって3-0とリード。
が、初回から既に何かを察しつつあったイケメン柳がここでついに核心を捉えた模様。
晶子が密かに投球に織り交ぜていた魔球をも突き止め、ここからが本当の勝負となりそうです。
それに相手に油断があってもクリーンナップでしか点が取れてませんでしたしね・・・。
一応こちらにもまだナックルがありますが、小梅がしっかり受け止めるから!と言って投げることになるにしてもそう乱用できるものではなく、勝利の二文字は大分厳しそうです。



というわけで、試合は後半だけでしたが、それだけでも充実の回。
晶子の第二の魔球は色々と該当しそうな球種がありますが、原作ではムービングファストボールとのこと。
それにしてもプレイボール前に「球審への印象付け」まで盛り込んでくるとは・・・。
ランナーの無い状態で一塁へ送球が行く度に小梅がベースカバーのために後ろを走っている描写もありましたし、本当に細かいところまでしっかりと野球をやっている作品ですねー。
そして小梅の「それだけが取り得ですから」発言も意図してのことでしょうし、乃枝・・・恐ろしい子
まあ、それ以上に相対する柳のおそろしさが底知れなくて脅威的なんですが。
あんだけのイケメンで中身の方も出来る男とかどんだけー。
あと、さり気なく風まで考慮に入れていた胡蝶いいよ胡蝶。


さて、来週は1クールがあっという間という気がする最終回です。
勝っても負けてもハイクオリティの良作として完成しそうですが、一体どんな結末になるのか。
次を見てしまうと終わってしまうだけに、楽しみでありながらまだ最後を見たくないような複雑な思いがします。