Phantom(ファントム) 第26話「江漣」


2クールに渡った物語もこれにて終幕。
因果の連鎖を巡り巡って玲二が最期に果たした約束はエレンの笑顔を取り戻すこと。
しかし、約束だけ果たして結末はバッドエンド。
バッドエンドなんて随分久しぶりな気がする第26話。


さて、最終回です。
ラストから先に言及してしまうと、玲二が死亡して終わる最後でした。
バッドエンド自体はひとつの形態として大いに認めるところではありますが、どうしても死ななきゃならなかったのか。
若干そこが疑問に残る釈然としない結末でしたねー。
因果応報、ってことなのかな。


釈然としないといえば、ラストのエレンの生死が不明なのも・・・。
また、生きていたとしてラストシーンの草原に寝そべるエレンは玲二が撃たれて逝ったことを把握してたのか否か。
不明瞭な点をいくつか残しすぎな気もします。
別段「視聴者のご想像にお任せします」という曖昧さを出すことで磨きがかかる場面でもなかったですし。


とまあ、主軸に関してはこんな感想をもった最終回でした。
その他の細々したところでは、10話であれだけ死にたくない!と泡吹いて逃げ惑っていたサイスがやけに大物臭を醸し出して潔く華麗な最期を迎えていたのが印象的。
満足した、ってことですかね。
また、随分と存在がスルーされていたマグワイヤ様、最後になって登場。
相変わらず入浴シーンでした。


そしてアクション。
真下作品にしてはかなり良い動きをしていたと思います。
さすがに最終回って感じでしたね。
このところ久しく見ていなかったファントムエフェクトもふんだんに使われていましたし、量産型があまりにもヘボかったことを除けばそれなりに満足。


というわけで2クール全26話のファントム終了。
原作はマルチエンドのゲームであり、これ以外の結末がある、というかアニメ自体が原作にはない道筋を辿っていっているそうです。
最後の最後で評価を一気に下げた人も居そうなだけに、そういった人はゲームで別の結末を迎えてみるのも良いかも知れません。