銃姫 10

銃姫 10 (MF文庫J た 4-10)

銃姫 10 (MF文庫J た 4-10)

始まる。
5年の歳月をかけて紡がれた物語の終わりが、始まる。
1年半以上もの空白の後に最終巻と共に世に放たれた渾身の一冊が、いまここに。
一大巨編サーガ・・・最終章!


ついに出ました。待望の新刊が。
ついに終わります。熱中したひとつの作品が。
ああ、何を書けばいいのか。
まずそのことに戸惑ってしまう。


いやはや、本当に何を書こうか。
物語の感想は最終巻で書くべきでしょうし、いま書けることはそう多くありません。
強いて何かを書くならば、あえて今のうちにマイナスな話題を尽くしておこう、ということくらいでしょうか。
とにかく今回はいつになく誤字脱字が多いです。
助詞の欠落や誤りなどが特に目に付く気がします。
俄然興が乗ってきているところへ不意にえ!?というような誤りが目に入ると、なかなかに残念なものがあります。
著者・編集者・校正の各人がもう少し頑張って欲しかった・・・。あまりにも多い(ひとつふたつではなく、二桁に及ぶミスが・・・)。


という愚痴の他には何ら不満とてない10巻。
いよいよ次で完結。
セドリック達の物語が終わってしまうのだと思うと、すぐに読みたいとはやる衝動と終わりを認めることへの抵抗感がないまぜになり、何とも名状しがたい想いが湧き上がってきます。
こんな気分になれた長編作品は記憶に久しく、その数も数えられるほど。
願わくば、結末を見届けてもなおこの気持ちが変わることなき最後まで良質な物語でありますように・・・。
いざ、最終巻へ。