DARKER THAN BLACK−流星の双子− 第十二話「星の方舟」

 
続々とゲートに集結する面々。
再会を果たす蘇芳と紫苑、黒(ヘイ)と銀(イン)。
イザナギイザナミが出逢うことで何が起こるのか。
紫苑が成し遂げようとしたこととは。

2クールが切望されても1クールと決まっているものは1クール。
無情にも最終回のDTB第二期、第12話。
あ、インちゃんインしたお パカ


ジュラーイ!
ヘイとかインや蘇芳を差し置いてジュライが・・・ジュライが一番印象深いじゃねーか、こんちくしょう。
自らの意志で誰と共にあるかを選択したドールかぁ。
感慨深すぎるって。


という話はさておき、ストーリーの帰結はというと・・・。
またかよ!
と、まず第一声はそんな声を思わずあげてしまう何ともまた微妙な仕上がり。
思えば黒の契約者の時も直後のレビューでは「最後の最後でコレかよ」的なことを結構好き放題言っていました。
しかし今年の夏に二期制作決定の報を受けて再度一から見直した際には、25話を見終えてもなおそういった感想はまったく持たなかったことを覚えています。
「いやぁ、やっぱDTBは最高だな!」とか昔の感想を棚に上げて、というか完全に忘れ去ってそんな風に思ってたくらいです。
もしかしたら流星の双子も後々改めてすべてを見直してみればしっくりくるのかも知れない。


知れないけど、現状ではやっぱり何か物足りない。
胸にぐわーっときてズドーン!とくる(意味不明、長嶋さんか)ものがない(´・ω・`)鬱積したきたものをドッと開放して清々しく終わったというよりは、何となく終わりっぽい雰囲気になってしずしずとフェードアウトしていった感じ、とでも言えば良いかな。
それもひとつの幕の下ろし方ではあるのだろうけれど、やっぱりどうしても前者的なラストを望み・好みがちな自分。
結局のところその欲求に見事応えた最終回というわけではなかったことが物足りなさを感じる最大の要因か(それとBGM)。
加えて説明不足なのも否めない。
想像に任せる余地はあってしかるべきとしても、さすがにこれは一期より遥かに色々なことが投げっぱなしで余りある。


まあでも、上述のジュライを含め見所はかなり豊富でした。
ゴルゴは笑うところなのか失笑すべきところなのか微妙でしたが、ヘイの微笑みが見られたのは大きかった。 
(一期から通しても演技ではない笑顔は初めて?)
蘇芳もゲートが出現し、契約者が生まれ世の理がねじまがった世界ではなく、紫苑のコピーした地球で両親と共に13歳の子供として本来あるべきまっとうな幸せを送ることができている様子。
(個人的にはこっちの世界で幸せになって欲しかったんですけどね)
オリジナルの地球での出来事・・・というかヘイのことも完全に忘却してしまったわけではなく、どことなくおぼろげな想い出めいたものが残っているみたい。


そして鎮目はやはりスパイでした、CIAの。
沢崎をやったのもやっぱり彼。
一方、葉月は敵討ちを果たし、いまも未咲たちとはたらいているのかも知れない。
見所という意味ではヘイとの接吻つーかディープキスも例外ではないか。
何故あの場面で対価を・・・と思うので見所といってもあまり評価はしないけど。
未咲といえば、堅苦しいパリッとした服装から垢抜けた感じに変わり、黄(ホアン)を彷彿とさせるようなハンチング帽をひっかけた最後の姿が印象的。


それと、二期は学園モノという事前の触れ込みはある種嘘ではありませんでした。
初回と最終回だけだったけど、確かにそういうことしてた。うん。


そして紫苑というか、その中の人の桑島さん・・・。
演じたキャラが死亡するというジンクス更新ですか、ご苦労様です。
(実際はそんなに次から次へと演じる度に死んでるわけではない)


というわけで、1クール全12話の影響か、若干終盤が尻詰まり気味だった観がしつつもとりあえず完結したDTB第二期でした。
いまのところ意図的にうそをつくことのある天斎監督は三期をやる構想はないと言っているらしいですが、やろうと思えばすぐにでもできそうなこの感じ。
00年代に入ってからハリウッド映画を筆頭に三部作が盛んなことも考えると望む望まないは個々人の裁量によるとして、三期の可能性自体はあり得なくもない話かも知れないっすね。


まあでも、いまはそんなことより何より外伝が待ち遠しい!