朝霧の巫女 6
- 作者: 宇河弘樹
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2009/12/28
- メディア: コミック
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さらには主上スサノオの依り代とされた菊理を連れ帰ることにも成功する。
けれども安息の日々も長くは続かない。
ついに動き出した政府、怒りをあらわに再戦の構えのスサノオ。
再びの動乱は、すぐ目の前に・・・。
今度はちょうど2年ぶり。
数年間隔となってしまった朝霧の巫女、待望の第6巻。
全9巻刊行予定の本作。
雑誌連載はとうに終わっていますが、一時は富樫化していたこともあり、改稿必須。
さらには84頁にも及ぶ追加と描き下ろしが加わり、今回も分厚い。
そして、それゆえになかなか刊行ペースが上がらない。
ネームからやり直している部分も少なくないですからね・・・。
さておき、幽世での大騒動は柚子らの活躍と何よりも忠尋がアレしたことでひとまず決着。
いよいよもって忠尋がただならぬ人になってしまったわけですが、そのどさくさの際にこまさんが・・・。
まさにハートブレイク、傷心の淵にずぶりと浸かってしまいました。
可哀想すぎる。
そして裏表紙のこまさんは可愛すぎる。
などとこまさん好きが災いして話が逸れましたが、この巻は割とコミカルで明るい場面が多いです。
現世に戻ってきたからというのもありますが、一時の平穏を名残惜しむかのように・・・というのがふさわしい表現かな。
今回の最後なんかはどうしようもなく哀しい展開ですしねぇ。
尚、巻頭第19話は朝霧の巫女の世界を理解する上で欠かせない「題材となっている日本神話」についての講釈が漫画形式でなされています。
いまだと丁度『ヒのガクツチ』が同じ題材と元にした作品だったりします。
というわけで、大ボリュームの6巻でしたが、またしても意地悪な引きをして終わりました。
次はいつ出るとも分からないだけに、つらいですね。