ソ・ラ・ノ・ヲ・ト(ソラノヲト) 第二話「初陣・椅子ノ話」


スペインをモデルにした舞台。
変わってしまった世界。
停戦中という半端な情勢。
諸々の雰囲気は感じられながらも物語の見えてこなかった前回。
今回はどうかな、という第2話。


さて、2話目です。
初回はOPが本編も兼ねていたため実質今回がOPの初お披露目。
ふむ、どこかで見たようなこの感じ。
神話的な雰囲気を構築してのことなのでしょうが、いまのところ本編があまりそういったものがマッチする作風に見えないせいか、そんなに好きじゃないなぁコレ。
初回のような旅情感あふれる映像の方が好きです(とりわけ曲と歌詞との調和を思うとなおさら)。


というわけですが、本編の方はというと・・・。
相変わらず悪くはないのだけれど、まだ物語に起伏がないので若干退屈ですね。
トラブルやアクシデントもなければ、人と人のドラマがあるわけでもなし。
今後に向けての下地固めといった塩梅。
よくも悪くも雰囲気アニメ。
初回でいかにインパクトを与えて視聴者を繋ぎ止めるかを重視するセオリーからは外れて、腰を据えて制作に当たっている。
と書くと何だか良いことのように思えますが、甘く見積もりすぎでしょうか。
(それはそうとBD&DVD1巻の特典がすごいですね。)


でもまあ実際、冗談抜きに中盤以降はシリアスであれ鬱展開であれ何かしらの激動が起こるはずなので、気長に待つしかないのかな、と。
現状はとりあえず雰囲気を楽しんでおくしかなさそう。
どのみち今期は他にいくつも見たいものを抱えているわけではないので、その辺は幸いにも悠長に考えられます。


ところで前回のレビューで同時進行中の漫画についての言及を忘れていたので、最後にその点について。
初回は漫画の1・2話とまったく同じ内容でした。
そして今回は漫画の3話と同じ。
いまのところ漫画とアニメでさしたる違いは見られません。
しかし漫画の4話が世に出るのは今月も終わる頃になるので、次回からはアニメが先行することになります。
今週はクレハの人となりを知ることが出来る内容でしたが、来週はリオがメインでしょうか。
もし仮に順次ひとりずつフィーチャーするのだとしたら、ノエルとフィリシアもいるので話が動くのは6話以降?
まさかなぁ・・・。