GOSICK 4

GOSICK 4 (ドラゴンコミックスエイジ あ 3-1-4)

GOSICK 4 (ドラゴンコミックスエイジ あ 3-1-4)

ついに原作1巻のクライマックスを迎えた同名小説のコミカライズ第4巻。
原作の続刊が絶えて久しいいま、漫画版だけがこの世界を楽しめる寄る辺。
作画も着実に向上が見て取れるし、言うことのないコミカライズになってきました。


というわけで4巻ですが、満足です。
原作で既に物語の帰結については知っているので、幽霊船事件のトリックや結末に関してはこれといった感想はないのですが、久城とヴィクトリカが・・・ああもう、好きすぎる。
相変わらず・・・いや、徐々に二人の信頼関係は純度を増していっているのでむしろ序盤以上に良い感じです。


ヴィクトリカもいまでこそいわゆるツンデレの一言で片付けられてしまいそうですが、そうじゃないぞ、と。
ヴィクトリカにはヴィクトリカの個性があり、彼女は彼女だぞ、と。
(そもそも原作1巻が出た当時はまだツンデレという言葉も一部でようやく定着してきたかという頃。テンプレめいたものも固まっていなかったので、「べ、別にアンタのために〜」みたいな酷い造形のキャラとは趣が大いに異なります。)
実際、原作でのあれやこれが絵になってみると印象も随分違って見えます。
とりわけ漫画版のヴィクトリカは原作よりも幼さが表に出ている節があり、それはそれでおもしろいものです。


さて、次回からは原作2巻へ突入、新エピソードです。
ストップしてしまっているとはいえ原作のストックはまだまだあり、漫画を20巻くらいまでやらないと使い切れないくらいなので先の心配もありません。
ひたすらに楽しみなだけ。