魔法少女リリカルなのはViVid 1
魔法少女リリカルなのはViVid (1) (角川コミックス・エース)
- 作者: 藤真拓哉,都築真紀
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/01/26
- メディア: コミック
- 購入: 9人 クリック: 179回
- この商品を含むブログ (78件) を見る
タイトルにも現れているように、本作ではなのはの養子であるヴィヴィオが主人公となっている。
スポーツ格闘がコンセプトになっており、これも過去のシリーズとは異なる。
一方、ストーリーの主軸は「二人の少女」に置かれており、この点は原点回帰と言えそう。
というわけで、なのはシリーズの最新作は漫画での登場。
作品としてはまったく新しい作りになっており、なのはシリーズが初めての人でもOK。
ただ、のっけから歴代の登場人物がバンバン出てきているため、各人の関係や辿ってきた物語はおろか名前すらわからないシリーズ初体験の人にとってはそこだけは多少ネックになるかな。
「分からなくても差し支えはないが、分かっているとより一層おもしろい」といった感じ。
(実際、僕自身ついこの間無印を見ただけという「にわか」なので、3期の話と人物が前提となっている箇所には結構わからないことが多く、歯がゆい)
かたやストーリーは新規に構築されているので、そういった設定以外の面は誰でも純粋に楽しめます。
重いモノを背負って一人で抱え込んでしまっている少女と、周りから愛され暖かみにあふれるまっすぐな少女。
二人が出会い触れ合うことで、十字架に縛られた子が少しずつ解き放たれ救われるというテーマと成長に重点の置かれた物語となっている。
これは初期の「なのはとフェイト」に通ずるところがあり、今後の展開が興味深い。
尚、作画に関してはすっきりとして見やすいという良さがある反面、表紙からして明らかなように、基本的に顔がみんな一緒です・・・。
瞳の色と髪が違うだけといった感じで、綺麗ではあるが技巧的ではないですね。
親しみやすい代わりに、読んでいて「巧い!」と思えることがないのは少し残念です。