ソ・ラ・ノ・ヲ・ト(ソラノヲト) 第十話「旅立チ、初雪ノ頃」


父からの手紙と電話に悶々とし続けたまま冬を迎えたリオ。
そんな彼女の変調を感じ取ったカナタは、イリヤとリオに符合点見出し、彼女を心配する。
そんな折、セーズの外れに住まうという老婆と出会った二人。
その老婆は、リオの母に近い境遇の人生を歩んでおり──。

ようやく話が面白くなってきたが、もう残り2話だよ・・・という第10話。


さて、長いこと悩みに悩んだリオでしたが、隣国との休戦をより確かなものとすべく、亡きイリヤの代わりとして政治の道具となり、政略結婚を結ぶ道を自ら選びました。
良い最終回(ry


ともあれ、砦とせいぜいがとこセーズという生活圏のみで完結していたストーリーが外の世界に及んだ今回。
あれやこれやと世界観に関わる設定が用意されているにも関わらず、これまでそのどれもがまったく活用されてきませんでしたから多少なりとも話が外に向いて良かった。
まあ、ローマの登場は唐突な気がするのも確かなんですけどね。


ただ、Bパートの中盤以降は場面転換が頻繁すぎて話が飛び飛びだったように思えます。
もう少し段取りを踏んだ構成にはできなかったのか。
詰め込みすぎともいえる。
感動を呼ぶ話のはずなのにどこか気分が乗り切らず、興が削がれたような(´・ω・`)


しかし何であれ、これでやっとあんな小所帯の砦なんでラッパ要員が二人も配属されたのか、という疑問が解けました。
カナタは遅かれ早かれ任を解かれるリオの後釜として配置された後任人事だった、と。


その他としては、作画が大分くたびれていました。
演出と見ることもできなくはないですが、カナタに対しリオが訥々と語るシーンは省エネと捉えて差し支えないレベル。
11〜12話に向けて気合を入れる煽りを食らった回なのかな、と前向きに考え、残る2回の作画に期待。


一方で同じシーンではBGMがとても良かった。
フルート?の主旋律が特に好き。
音楽が良いとそれだけで特別な気分になれますね。


というわけで、10話でした。
来週はリオ抜きの1121小隊とヘルベチアに忍び寄る不穏の影、という展開?
いよいよ佳境入りでしょうか。