青の祓魔師(エクソシスト) 3

青の祓魔師 3 (ジャンプコミックス)

青の祓魔師 3 (ジャンプコミックス)

エクスワイア認定試験を無事に通過した燐たち。
手始めに、ごく簡単な任務にあたることになった一行。
しかし、任務遂行中に現れたメフィストの弟“アマイモン”に燐の降魔剣が奪われてしまい──。

面子も固まり、物語が軌道に乗り始めた第3巻。


待望の3巻です。
上述の通り、とりあえず認定試験は無事全員合格。
しかし肩書きが変わっただけで、まだ何も知らないに等しいペーペーであることには変わりなし。
引き続き、雪男やその他の教員が付き添っての訓練任務をこなすのが中心となっています。
でもって、その最中にまたしても燐を巡る思惑を発端としてトラブル発生、という流れ。


今回はアマイモンの他、そこそこ階級の高い人物として新キャラが登場。
学園の外部からやってきた人なのですが、潜入の形で既に2巻の頃から居たとゆー“彼女”
いやぁ、なんというか外見が実にこう・・・そそる人ですねー。
分かりやすいキャラ付けがされており、内面に関しても性格が掴みやすい人です。
意外性とは対極にあるような明解なキャラクターなので、パッと見て気に入る人はとことん気に入るだろうな、といった感じ。
大分いい加減なたとえにはなりますが、雪男がNARUTOでいうイルカ先生とするならば、新キャラはカカシ先生。みたいな?


その他、「どう見ても悪魔だよね・・・」と思われたメフィストはやはり悪魔であったこと。
しかし騎士団本部もそれは承知の上で、優秀な人材として配下に置いていること。
ただし、真意は誰にも探ることができない以上、怪しい人物であることには変わりないこと。
などの背景が裏づけされました。


また、燐に父親のお下がりとも言うべき使い魔がつくという出来事や上述の新キャラに絡んで、回想という形をとってオヤジさんの出番が結構あります。
すでに亡き人ですが、まだまだ作中では過去の人ではないですね。


ああ、それと今回は雪男が面白いです。
都合二度ほど素が出たというか、キレたというか・・・。
いずれにせよ理知的で優等生な普段の素行は、意外と意識して作っている人物像なのかも知れないなぁ、というお話。
理性的なようでいて、そのじつ兄と一緒で結構直情的な内面も備えていそうです。


尚、3巻は最後に収録された話がかなり次回へと引っ張った形で終わっています。
その分だけいつも以上に新刊が待ち遠しくなりますね。
これはあれか、雑誌を買えってことか。