ゼロイン 11
- 作者: いのうえ空
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/03/09
- メディア: コミック
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両者に共通する犯行グループときな臭い背景。
それらはすべて、ある目的のために仕組まれた超法規的策謀であった・・・。
民警消滅、ライトナイツB解散の危機!の第11巻。
さて、どうにも話がでかい方向へと転がり始めました。
これまでは程度の大小はあれ、一人ないしは数人の犯人がいて、それを逮捕・無力化すれば良いという単純かつ外部の案件がすべてだったこの作品。
ことここに至って、ストーリーの中心軸が内部へと食い込んできています。
一言にすると「民警を潰して一切の治安行為を再び官の警察機構が一手に引き受ける」というお話。
そのための前段階として、民警に不祥事を起こさせて評判を下げ外堀りを埋めることが一連の事件の真の目的だった、というわけです。
では、発案者と実行役は・・・?
意外なようで意外ではない人だったりしますが、これは読んでのお楽しみ。
いやはや、実にうさんくさい展開になってきました。
はたして、いち高校生エージェントにすぎないみくると光が対抗できるような事態なのか。
今後の展開が大変興味深い。
そのほか、今回はフロッグ姉妹が再登場しています。
逆にロスこと花さんの出番がほぼ皆無です。
また、式江は今後絡んでくることがありそうですが、今回は花同様ほとんど出番なし。
それから前回死んだものと思われたエージェントの何人かはどうにか一命を取り留めていました。
さすがに誰も彼も使い切りというわけではなかったようです。
尚、薗部に関する問題はこの巻では進展なしというか、ほとんど言及がなく一旦脇に置かれた格好となっています。
民警解体騒動がひと段落した後で一山あるのかも知れません。