DARKER THAN BLACK−漆黒の花− 2

覚醒した梓。
ほくそ笑むハーヴェスト。
そして、ちらつく第三者の影。

TVシリーズが終わってなお、外伝との双璧から目が離せない漫画版DTB
注目の第2巻。


割と早い登場となりました2巻です。
今回は折り返しで作者自身も言っておられるように、わずかながらも謎の解き明かしがされ、各人物の掘り下げなどが焦点となっています。
中でもあの黒い花が生まれた経緯や生み出された目的などは最重要事項。
ヘイとハーヴェストの因果も含め、アニメ『黒の契約者』のラストが深い関わりをもってくる話になっていました。


それだけに、前巻にもましてアニメの視聴が必須になりつつあるのかな、という気がしますね。
とりわけ登場人物は、新キャラも多く出てきますが再登場の者も少なくない。
それだけに「アニメを見ていないと楽しめないですか?」という問いには、本来ならば「アニメを見ていなくても全然平気です!」と言い切ってしまいたいところですが、それは贔屓目にすぎるように思えてしまい、返答に窮するような感じ。
見てなくてもつまらなくはないけど、見ていると面白い。と無難なことしか言えないか。
既に知っているものには知らない人の目から本作がどう見えるのかを計りようもないので、こればかりは仕方ないです。


尚、梓の件に関しては完全決着ではないもののこの巻の半ばほどで一応の収集を見せ、後半は次なる展開へと突入しています。
おかっぱ眼鏡のおチビも思わぬ形でレギュラーキャラ入りしている(しかし2年後が舞台となる流星の双子には一切出てこない・・・。)など、面白い展開がたくさん。
特にハーヴェストに関しては首謀者及び元凶としての立場が揺らぎ、もしかすると彼もまた犠牲者の側の一人ではないのか?といった疑問が生じる興味深いものになっています。


3巻も楽しみ。
順調に連載が続くことを望んで止みません。