ホーロロギオン 2

ホーロロギオン 2 (電撃コミックス)

時が止まり、無人となった世界に飛ばされた3人の少女─ミギリ、二羽香、千歳。
世界を元に戻すには、時を司る者──12体のギオンを集めなくてはならない。
そのギオンが一人──イニと共にギオン集めを始めた彼女らだったのだが、その最中他のギオン──アシャラによって千歳がさらわれてしまい･･･。
新軌道、急展開の第2巻。


さて、1巻にておおよその雰囲気と画風をチェックすることができた本作ですが、いよいよストーリーの方も軌道に乗り始めました。
と、思いきや早くもこの2巻でプチクライマックス的な展開を向かえます。
が、そこでしくじってしまったことをきっかけに新展開へと突入する。
というのが今回の大体の流れ。
あまりだらだらとせず、テンポ良く進行していくのが良い。


しかしその反面、説明や描写不足な観は否めず、良くも悪くも「セカイ系」の兆候がそこここに見受けられる感じ。
そもそも主人公たち自身が、置かれた状況とどうすればいいのかをハッキリとは掴んでいないので、彼女らと同じ心境になって読んでいけるような人にしかお薦めできないかな。
懇切丁寧な説明があり、きちんと逐一すべてを把握できるような構成でないと肌に合わないという人には不向きな作品です。
いずれにしても広く評価されそうな作品ではないので、新展開にも入ったことですし、これからの購入を検討している人は今後の動向を見守ってからでも良いかも。
個人的にはとりあえず3巻も買いで継続です。


尚、作画は新人という割に引き続き安定しています。
表紙詐欺ということもなく、独特な風合いの表紙イラストをモノクロにしたものがそのまま本編でも展開されていますので、その点は保証つき。