ヒのカグツチ 3

ヒのカグツチ 3 (電撃コミックス)

組織だった動きを見せる荒神の上位の存在など筋道だった大きな動きが起こりそうな気配があった前巻。
その次ということで、この巻からはこれまでのようなこまごました事象ではなく大きな流れが見られるかな、と期待した矢先にまさかの完結。
自ら筆を置いたのか、それとも切られたのか。
いずれにしても道半ばといった印象の最終巻。


はい、というわけで終わってしまいました。
どう考えてもこれからというところだったので、非常に残念な思いがします。


さておき、具体的な3巻の内容ですが、レイの兄レンへとつながるヒントが出現。
それがレイのスタート地点であったにも関わらず、これまでレンの件に関しては完全におざなりだっただけにようやくといった感じ。
まあ、それも結局は連載終了によって導入だけで終わってしまいますが･･･。


一方、湯里の方でも大きな転機が訪れます。
それは、アマテラスの現神である彼女に心を取り戻す手段が判明するというもの。
具体的には、十種の神宝を集めることでそれぞれに宿った感情がひとつずつ戻るといった塩梅。
が、これも最初の一個を取り戻したところで終了･･･。


やはり何もかもがこれからといった感じで、非常に勿体ない。
正直に言って、これから購入を検討している人には薦められないです。
逆に既に2巻まで買ってしまった人は、どうせ後一冊なので読んでおいて損はないです。
3巻そのものは十分面白いですしね。