うつろわざるもの〜ブレスオブファイア4〜 5

うつろわざるもの~ブレスオブファイア4~(5) (BLADE COMICS)

エリーナの悲劇を目の当たりにし、未だ「ヒト」なる存在の意義に迷い揺れるリュウ。
対し、既に「ヒト」を見限り決着をつけることを決意したフォウル。
いま、気持ちが弱いままリュウがフォウルと会えば、どうなるかは歴然としている。
だが、それでも対話をすべくリュウはフォウルの元へと向かったのだが･･･。
往年の名作RPG遅れてのコミカライズ、最終巻。


さて、早いもので最後となった本作。
原作は依然として遊んだことがないので比較はできないが、恐らく5冊でまとまるほどの内容量ではないのは確か。
そう考えると、わずか5冊の中で巧いこと話をまとめているように思える。
まあ、最終的に大団円に落ち着く辺りに多少ご都合的な色も感じなくはないが、心晴れやかな結末はそれはそれとして評価したい。
というか、ニーナの笑顔とそれに呼応するかのような最後のリュウの笑顔がすごく後味が良い。


しかしその「最後の雰囲気」が良かっただけに、もう少し後日談的な話が見たかった。
巧くまとまっておりテンポも悪くなく、飲み込みやすい話の作りにはなっていたが、そういった面では全体的に少し駆け足だった観もする。
この辺はある種、一部の例外を除いてコミカライズの宿命とも言えるかも知れないかな。


それにしてもニーナが可愛いなぁ。
ちょっとゲームがやりたくなってきました。