帝立第13軍学校歩兵科異常アリ！？ 4

帝立第13軍学校歩兵科異常アリ!? (4) (まんがタイムKRコミックス) (まんがタイムきららコミックス)

「3年ぶりに新刊が出たと思ったら最終巻だった。
　何を言っているのかわからねぇと思うが、（ｒｙ」
というわけで、久しぶりにキタ！と思ったらオワタ！だったという第4巻。


当初は基本四コマに＋αとしてコマ割自由なストーリーが入るというハイブリッドな構成だった本作。
しかしこの4巻では遂にストーリーオンリーに。
前回のクーデターの続きからということもあって、描き下ろしのカラーページを除くと内容的にもシリアスのみ。
あとがきから察するに、どうもそれらが原因で実質打ち切りといった形になったようで、非常に残念。

そしてこれは極めて私見な話ではあるが、『オニナギ』や『私立彩陵高校超能力部』（のシリアスサイド）にも見られるように、石田さんはストーリーの描き手としてはあまりオリジナリティがない。
むしろ超能力部の日常パートや本作の四コマ部分など、筋道立っておらずとりとめのないコメディの方に味がある。
そういった意味でも個性ある登場人物が愉快であった本作には、四コマをメインとして細く長く連載を続けて欲しかった。
好きな作品であっただけに、こういった形での終了を寂しく思う。

あぁ、もう四コマは描いてくれないのかなぁ。
（現在『CANAAN』のコミカライズを連載中）