乙嫁語り 2

乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

中央アジアを舞台に、そこに暮らす人々特有の文化を描く力作。
2巻目となる今回は、前回火種がまかれていたアミルの実家問題が山場を迎える。


さて、待望の2巻。
上述のように今回は件の問題が最大の山場として腰を据えている。
詳しくは読んでのお楽しみだが、「あの村らしい」対応でもって事なきを得ている。
しかし、これで完全決着かというとそうとは確信できない側面があり、燻った火がいつかまた次に炎を上げた時はもっと大変なことになるのではないか、と一抹の不安も残る。
その他では、研究者のスミス氏が村を離れるというのが今回のもうひとつの柱だろうか。


それにしても相変わらず作画がすごい。
精緻な描き込みの量が尋常ではない。
よくもまあ連載の漫画でここまで描けるものだと感心する領域である。
見るにも読むにも充実した読み応えのある一作として、2巻も引き続き好調ぶりが窺えるクオリティだった。
満足満足。