学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD ACT 3「Democracy under the DEAD」


職員室で一息つき、今後の指針を話し合いつつテレビから情報を得ようとした一行。
そこで目にしたのは、この恐るべき事態が彼らの街はおろか日本だけに留まらず世界中に蔓延しているという事実。
世界はもう、既に終わっているのか・・・?
状況の解決はあり得なくて、彼らの行く末だけを見届けて放送終了となるだろうことがハッキリとした第3話。


さて、学校にある車両を使い、街へ出ることにした一行。
校舎から車両までの道中、境遇を同じくする他の一団を救出し共に脱出を果たした。
しかし、その中の一人──紫藤に麗が過剰な拒否反応を示し・・・。


という3話ですが、なんだか急に陳腐化した気がします。
今回は気になることが多くてあまり話に集中できなかったというか、興が削がれる部分が多かった印象。
モブが転んで足をくじいたことを報告する場面とか、何のコントなのか、と。


そして「音にだけ反応している」という話ですが、1話ではあまりそういった素振りがなく、3話になって急に「やつら」が都合よくその理屈に当てはまるような行動しか取らなくなったように見えなくもない。
まあ、1話や何かは四六時中会話なり喚き声なりを発していたのであまり比べようもないのですが、どちらこと言うと今後が心配です。
微妙にいい加減というか裁量の余地があるこの基準だと、この先音に反応するはずの場面なのに都合の良いように設定が忘れ去られる状況がありそうで・・・。


それとバットで殴ったくらいじゃ人体はそんなに吹き飛ばない(´・ω・`)
主人公補正かかりすぎ。

とか何とかいう点は挙げだすとキリがないですけどね。
今週だけでも「走ったくらいじゃトンネル内部で迫り来る爆風からは逃げれない」とかいくらでも出てきますし。

ともあれ理詰めで現実的な話を展開するのか、そうじゃないのか境界をハッキリして欲しいです。
そういった点では補正のかかってないやつらが危機的な状況なのにアホな言動を取ることが多いのも気になります。
それに反して主人公たちは順応はやすぎ・理解はやすぎという気もしますし、主役だけ特別扱いされすぎててなんだかなぁ、と。


また何より、モブがあっさり死にすぎ。
主人公たちは絶対平気だが、出てきたモブはとにかくすぐに死ぬ。
登場そのものが=死亡フラグ
この両極端な境遇がハッキリしすぎてて盛り上がりに欠けます。
そういう意味では永はもっと後にお亡くなりになるくらいの方が良かったかも。


とりあえず、2話までと3話で大分印象が変わったHOTDでした。
作画も急に劣化した感じ。
4話以降次第では、ぐるりと一周して「やっぱ見るべきじゃなかった」ということになりかねないかも。