魔法少女リリカルなのはViVid 2

人気アニメーションシリーズの最新作。
既存作品のコミカライズではなく完全新作での続編を漫画で、という体裁。
魔法少女の成長活躍劇、第2巻。


さて、なのはシリーズ未体験にも関わらず無謀にも1巻に手を出した本作だが、存外楽しめたので引き続き2巻も。
本作の二大ヒロイン──ヴィヴィオとアインハルトの出逢いを描くという序章が前回で終わったため、今回からは二人だけに留まらず色々な人にスポットが当たっている。
中でもヴィヴィオのクラスメイトである(なのはシリーズにおいて、という意味での)新キャラの二人が直近のメインとなる模様。
それ以外では相変わらず前三作での登場人物が当然のように続々と登場してくるため、シリーズ初体験の者にとっては誰が誰やらということも多いのだが、ストーリーを楽しむ上で大きな支障はなく、その点はきちんと配慮されていると思われる。


ちなみに今回は、トレーニングもかねた合宿旅行のお話がメイン。
合宿ということでお約束の温泉などのサービスシーンも無駄に豊富だが、作品の肝としてはトレーニング後の総括としての模擬戦に見所があるようだ。
上述の友人二人もその場を借りて「どういった魔法でどのように戦うのか」が描かれる。
といっても良いところに差し掛かったところで第3巻へ、となっているので実際にそういったものを見ることができるのは次巻なのだが・・・。


尚、当初から公言されていた通り、これまでのところ事件性のある話や重い話・暗い話など諸々含め深刻な展開につながりそうな素振りは見られない。
あくまでも軽めの和気藹々と楽しげな物語として展開されていくようだ。
そういった意味では今のところこれといったストーリー性がない点は、やや物足りないと言えなくもないかも知れない。
主要人物の描写が一通り終わった暁には、シリアスでなくとも良いので何か一本軸となるものが欲しいかな。