BAMBOO BLADE 14

BAMBOO BLADE 14 (ヤングガンガンコミックス)

BAMBOO BLADE 14 (ヤングガンガンコミックス)

一大女子剣道コミック最終巻。
紆余曲折を経ながら多くの人の物語を描いてきた本作も、最後の締めはもちろん室江校剣道部。
ちっちゃくて強い女の子の剣道物語、堂々グランドフィナーレ。


湧きに湧いたといった風情でボルテージの高かった13巻。
それと対照するかのように静々と物語の締めくくりを描いたのがこの14巻。
そして、13巻では脇役程度だった主人公たちにはこれでもかというほどスポットを当て、ひとつの終わりとこれからの始まりを描くことに注力した内容となっている。
コジローとタマキの出会いから始まった室江校剣道部の物語の集大成といった塩梅だ。


というわけで、泣いても笑ってもこれで最後のバンブレ
最後にふさわしく、これまでお世辞にも自発的かつ明確な目的意識があって剣道をしてきたわけではないタマちゃんが確固たる目標を見出す展開となっている。
これはただ「剣道をする」のではなく真摯に「剣道に取り組む」ようになったという意味であり、年頃の女の子の成長においてとても大きな変化と言える。
実に感慨深く、名残惜しさ(特にコジローの去就)もある絶妙な余韻を感じられる最終巻だった。
笑いと感動の全14巻、貴方も是非手に取ってみて下さい。