フラクタル EPISODE01「出会い」


まどマギ同様、こちらもまた面白い人材が結集して制作されるオリジナル?アニメーション。
ある日少年は、何者かに追われる身となっていた少女を助ける───。
それがすべてのはじまりだった。
独創的な世界を舞台に繰り広げられる冒険物語、第1話。


今期もうひとつの注目・期待作と言って良いこのアニメ。
とはいえ個人的には、監督に関しては期待を抱かせる人というより不安を喚起される人なわけですが、とりあえず1話の印象としてはそこまで悪い癖が出てしまった風でもなく、ひとまず懸念は繰り越し。
ただ、あちこちで見られたオマージュやそれを通り越してパクリと言っても過言ではなくなっている部分はやや気になるところ。
このやり方・方向性が今後悪いようにはたらかないと良いのですが・・・。


ストーリーは導入も導入に等しく、まだほとんど何も始まっていないも同然。
もう何話か見ないことには何とも言えない感じ。
世界観・設定なども綿密に練られた独創的なものが背景にありそうですが、1話では一切の説明がなかったので、見た範囲から考えを巡らせることしかできませんでした。
とりあえず確かなのは、社会主義というか何というか、福祉国家が行き着くところまで行き着いた結果、労働は一切必要なくなった世界だということ。
果たしてそれが良いことなのか。
それと引き換えに尊い何かを失ったのではないか。
などなど、そういった問題がテーマになるのかな?

  • OP

個性的でした。
が、悪く言えば明らかな手抜きでした。
あまり評価できるオリジナリティではない。
曲の方もパッとせず。

  • ED

こちらも割と省エネで、曲もOP同様パッとせず、いまいち。
牧歌的なものを目指したのであろう雰囲気は感じられるんですけどね。

  • キャラデザ

折角のキャラ原案がまったく反映されておらず、失望を禁じ得ず(´・ω・`)
まあ、如何に速く精確に枚数をあげるかが肝であるのがアニメの作画である以上、アニメーションにする場合は実際のキャラデザはアニメーターが作画しやすいようなテンプレアニメ絵でないとならないでしょうから、原案そのままの雰囲気を期待する方が無茶だとは思うのですが、それにしたってあまりにも普通すぎて残念。
このガッカリ感は村田蓮爾キャラ原案のアニメの実際の作画を見た時以上のガッカリレベルです。

というわけで、ぶっちゃけた話あまり書くことがない可もなく不可もなくな微妙な第1話でした。
次も絶対に見たい、と思わせるほどの「何か」はなかったですね。
次回以降に期待します。