マルドゥック・スクランブル 4

マルドゥック・スクランブル(4) (講談社コミックス)

マルドゥック・スクランブル(4) (講談社コミックス)

力に溺れ、かつてのボイルドと同様にウフコックを濫用してしまったバロット。
ウフコックを傷つけてしまったことに、彼女自身も傷つき絶望する。
そして彼女は、ウフコックが傷を癒すのを待つ間、彼らが生まれた原点たる施設にて束の間の休息を得たのだが・・・。


ボイルドが差し向けた刺客をいとも容易く撃退したバロット。
しかしその時に得た自信と万能感が元で、ウフコックの力の使い方を誤ってしまう。
深く嘆き、後悔を募らせる彼女。
そんな折、ウフコックの回復を待つ間身を置くことになった施設で彼女はかけがえのない出会いを経験する。


とまあ、大いなる挫折と再起が根幹となるのが今回のお話。
バロットが再起するに辺り、ウフコックらが生まれた経緯やいまに至るまでの流れを知ることができる。
と同時に、これまではシェル及び彼の依頼を受けたボイルドの襲撃から逃れるばかりという受け身だったバロットら三人に、反転攻勢の糸口が見つかる。
そう、原作をご存知の方は心待ちにしているであろうカジノ編への導入である。
(尚、4巻は原作からの改変が過去最も行われている巻でもあり、原作とは違った世界の構築がなされている)


そういったわけで、春頃に発売が予定されている5巻ではいよいよこの作品一番の盛り上がりどころであるカジノ編がスタート。
ただ力を振り回すのではない、能力の新たな使い方を駆使して反撃を開始するバロットに注目だ。