魔法少女まどか☆マギカ 第3話「もう何も恐くない」


怪しい小動物と優しい先輩に導かれ、魔法少女の何たるかを知っていくまどかとさやか。
資格は既にある。
必要なものは、危険を冒してまで魔法少女になるだけの動機のみ。
そして、それが見つけられないまどかは逡巡に逡巡を重ねるのだが、そんな折、彼女を大きな衝撃が襲う・・・。
いやいや、衝撃に襲われたのはむしろ視聴者の方だから、という第3話。


はい、というわけで突然のマミ死亡によって沸騰中のまどマギ3話です。
まさに「ついに本性を現し始めたなこいつら!」といったところですが、この試みが吉と出るか凶と出るかは今後次第。
そういった意味では今後の展開から目が離せないことは必至であり、巧く釣ったとも言える内容でした。
大人って、ずるい。

  • あの白い生物

真っ白なんですけどね、なぜか僕の目には真っ黒に見えるんですよね。
この無機質な表情とかね、もうね、恐くて仕方ないです。

  • アクション

動くなぁ。
今週既にその他の作画で怪しい部分が散見されていたので、この水準の動きがいつまで維持できるのかが気掛かりですが、アクションもひとつの楽しみとして加えられそうなのは僥倖です。

  • マミさん

絶対腹黒だと思っていたのに至って普通の面倒見の良い先輩でした。


しかし今回で疑いが晴れたかと言えば、一切の表裏も見せずに善人のままあまりにも呆気なく退場していってしまったので、かえって疑惑が晴れ切らないように思えてしまいます。
いくらなんでもそこまで勘繰るのは深読みしすぎだというのはわかっているのですが、どうにも小さなしこりが残ったようなスッキリしない気分。
100%追悼の気持ちだけに浸り切るには、マミという人物の造形にやや改善の余地ありだったかも。
いや、というよりはやっぱり死亡が早すぎることで、愛着も湧かないうちに居なくなってしまったのが問題?
それと単純に、初めから疑いの目で見てしまった自分の見方が悪いってのもある(´・ω・`)


兎に角もうマミに関しては、頭の中で色々こんがらがっちゃって気持ちの整理がつけられません。
こういう展開もあるだろうときちんと身構えていたはずなのに、完全に制作サイドにしてやられた感じ。
良い仕事してますねー。


  • そのマミの死

どんどん死亡フラグを立てていくものだからもしやと思ったら本当にお亡くなりに・・・。
終盤に次々死んでいくならまだしもまだ3話です。
虚淵展開への突入が早すぎて衝撃でした。
それもあんな無惨な形で遺言も残せない最期になるとは・・・。

  • BGM

本気出しすぎ。
作品の作り出す雰囲気とすごくマッチしているのが良いですね。
梶浦さんの音楽の魅力は、BGMなのにバックに留まらない自己主張の強さにあると考えているので、本作での存在感の強さは好印象。
プロデュース活動の方はともかく、BGMの作曲ではここのところパッとしない気がしていただけに嬉しいです。

  • ほむら

相当の実力者ですねー。
残念ながらマミには見抜けなかった敵の力量も正しく把握できていたようですし・・・。
それでいながらその相手をあれだけ手玉に取って片付けてしまうのだから「この子強い!」というのが一目瞭然でした。
しかしそうなると、そのほむらですら懸念を抱くまどかの潜在能力って・・・。

  • ED

なんというダークな雰囲気。
3話目にしてようやくの公開でしたが、何故今までEDが流されなかったのかが分かった気がします。
そりゃこんだけブラックだったら作品の本質バレに繋がるから1話や2話では流せないわ。
特にKalafinaが雰囲気作りに多大な貢献をしていて尋常じゃないです。


片や映像の方では、見慣れぬポニーテールのシルエットが気になります。
さやか、マミ、ほむらの順でシルエットが出てきているのは判るのですが、そのさやかとマミの間に居る人は?
ひとみちゃんとも違いますし、まだ見ぬ新キャラ魔法少女としての登場が期待されますね。

というわけで、衝撃の3話でした。
とりあえずのところ鮮烈なインパクトを与えられたのですごく高評価にしたい気分ですが、いまはまだただ単に衝撃的だっただけにすぎず、本当の意味で面白い作品かどうかの真価が問われるのはこれから。
このインパクトを活かして次に繋げられるのかどうか、来週も要チェックです。