キルミーベイベー 3
- 作者: カヅホ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/02/26
- メディア: コミック
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サーニャは怒り、暴力を振るうばかりだが相手はしてくれる。
やさしいんだかやさしくないんだかよくわからないが、一応仲が良いとは言えるのか?
どつきあいコメディ四コマ、第3巻。
四コマ最大の敵、それはマンネリ。
多くの作品はこの問題を手っ取り早く効果的に解決する手段として、新キャラを投入する。
本作には、それが一切ない。
かといってシチュエーションなど環境の方が変わることもない。
この先も多分ずっと何の変化もない。
個人的に四コマ漫画がへばってくる(=真価が問われる)ひとつの節目として捉えているこの3巻で、その辺どうなのか確かめようと考えていた。
結果、飽きることなくおもしろかった。
1・2巻は一気に読んだせいもあったのだと思うが、2巻の時に感じた「おもしろくはあったけど、1巻ほどはおもしろくなかったな」といった印象を抱くことはなかった。
たしかに何も変わっていないし、同じことの繰り返しではあるが、まだマンネリ問題は大丈夫そう。
一方、内容が一貫しているのに対し、作画の方は変化が見られてきた。
デフォルメキャラが紙面を踊る点は変わりないのだが、デフォルメされた中にも表情の変化などは当然のようにある。
この3巻ではそのバリエーションが増えたというか、細かくなっているのである。
そのため、同じようなネタであってもサーニャの反応が微妙に違ったりすることが飽きずに楽しめることに貢献しているかも知れない。
しかし改めて思うのは、やすなも大概なので自業自得な時もあるとはいえ、サーニャは本当に手厳しいなぁ。
本当にただただちょっかい出してくるのをいなしているだけで、やすなのことを友人とは思ってないんじゃないか?と思うことが一度や二度ではない。
彼女にデレを期待するのは間違い・・・かも。
なんだかんだ言って付き合いは良いのだが・・・。
尚、3巻目にして初めて?私服のやすなが登場する場面がある。
残念ながらサーニャにはない。