牙の旅商人 3

牙の旅商人(3) (ヤングガンガンコミックススーパー)

奴隷都市からの脱出に成功したガラミィたちは、彼女のかつての師であるゲンゾらに迎えられる。
そして、彼らのねぐらである遺跡にしばらく滞在することとなったのだが･･･。
新展開と共にこれまでとは違った一面も垣間見せる第3巻。


さて、今回はやや大きめに舵が切られた観のある展開となっている。
具体的な話は読んでのお楽しみとしたいが、主従の逆転･･･とまではいかないものの各々の立ち位置が大分変わっているのだ。


また、それとは別にこの作品の持つ世界観の全容が若干ではあるが、また一段拓けた印象もある。
と同時に、これまでがハードボイルド6　ファンタジー4とすれば、今回はハードボイルド4　ファンタジー6といった塩梅に若干比率が変わったことで、作品から受ける印象が変化してきてもいる。
この辺りはまさに好みによるところであるが、個人的には本作にはもう少し現実的な路線を期待していただけに少々残念であった。
このバランスが今後も続くのか、その時々によって異なるのか。
次巻以降は、その点を注視していこうと思う。