花咲くいろは 第二十三話「夢のおとしまえ」 第二十四話「ラスボスは四十万スイ」


傾く経営、自身の衰え、旅館経営には向かない縁のこと。
様々なことを鑑みて喜翆荘を畳むことを決意した女将。
しかし縁らはこれを承服できず、経営続行を希望する。
そして、それを後押しするかのように雑誌効果によって予約が殺到。
女将と縁らの軋轢は決定的なものになろうとしていた。


さて、物語も残り2話となり、ラスト前の最後の山場といった様相。
内容としては「親の心子知らず」といったものでした。
ここでいう親は喜翆荘の生みの親である女将、子が縁以下従業員一同といったところ。
作品としては女将に肩入れするような流れになっていましたが、縁らの気持ちも十分に理解できます。
そして、どちらかが正しくてどちらかが間違っているといった単純な二元論ではないのが面白いところかな。


しかしまあ、それにしても作品の色や物語の方向性が一定しない・・・。
コメディアニメなどとは違い、連続性の求められる作品でありながら脚本が持ちまわり制で毎回違うのが要因でしょうか。
この体制が良い方向にはたらくケースも多分にあり、実際そういった作品も見てきましたが、この作品の場合はあまり功を奏していないように思えます。
21〜22話が随分と酷く見えたのに比べて、今回はそんなこともなかったのでそう思えるだけかも知れませんが・・・。