ブレット・ザ・ウィザード 2

ブレット・ザ・ウィザード(2) (アフタヌーンKC)

ブレット・ザ・ウィザード(2) (アフタヌーンKC)

怪奇を現実にする不思議な銃を手に、ギャングを潰して回る一人の男が居た。
男は自らをブレット・ザ・ウィザードと称した。
魔法の銃が生み出すトリッキーガンアクション、待望の第2巻。


さて、第1巻での一風変わったガンアクションが大変に興味をそそった本作。
この2巻では、一介のマジシャンに過ぎなかったブレットが、いまの稼業に至った経緯とテティアリスとの出逢いが描かれる。
そのため残念ながらアクション性は1巻と比べると大分控えめになっているが、その分物語の背景や魔法銃のからくりを把握しておく上では欠かせない内容となっている。


尚、回想にはこの2巻丸一冊が費やされており、本編の合間合間で小出しに回収していくといった形式にはなっていない。
著者も言っている通り、2巻を先に読んでしまってから1巻を読んでも差し支えないだろう。
それどころか、2巻を読んだ上で1巻を読んだ方がより楽しめるかも知れない。
既読の人も改めて1巻を読み返してみる価値がありそうだ。