LAST EXILE(ラストエグザイル) 銀翼のファム #07「Weak square」


粛清の名目で討ち果たした貴族の領地と戦艦を掌握し、益々攻勢を強めるアデス連邦。
彼らが次に矛先を向けるのは、とりわけ自主独立心が強く攻撃的なことで知られる国家グラキエス
両国の衝突が現実となれば、とても大きな戦となることが予想される。
そして、そうした戦前の状況はファム達にとっては好都合でもあったのだが・・・。


前回までのお気楽ムードが一気に吹き飛ぶ緊迫の展開となった───第7話。


さて、3話を最後にここのところ気の緩むお話が続いていた本作。
しかしここにきてギアが入れ替えられ、またひと波乱巻き起こりそうで何とも続きの気になる流れになってきました。
軽いノリも悪くはないですが、やはりこれくらいに適度の緊張感がある方が断然良いですねー。

  • アウグスタ

何も知らないお飾りの皇帝というわけではなく、知っていて、分かっていながらもどうすることもできないお立場である模様。
現政権は、一概に単なる傀儡政権とも言えないようです。
これはある意味では、無自覚なお人形さん状態よりもよほど気の毒かも知れない。
それだけに視聴者目線では、ルスキニアが憎悪を一手に引き受ける立場となるでしょうか。

  • 戦術の基本

往々にして物量がすべてを決定する。
とはタチアナの言。


しかし、そう言ったタチアナ率いるシルヴィウスが圧倒的な物量で圧倒される状況へと追い込まれたわけですが・・・。
大人しくミリアを差し出すのか、逆転のウルトラCが飛び出すのか。
それとも第三者の介入(渉外活動中のヴィンセントさんがフラグ?)や運の要素がきらめくか?
いずれにせよあまりご都合にすぎる展開も考えものなので、次回はその辺りのさじ加減をどう調整してくるかに注目です。



というわけで、久しぶりにピリッと張った空気が感じられた第7話でした。
そして注目の次回ですが、EDにちらりと差し込まれた予告映像を見る限りでは無条件降伏という選択肢は採用されなかった様子。

ファムならいざ知らずタチアナ達にとってミリアは重要な人物でも恩義のある人物でもないので、一見するとパパッと引き渡してとんずらするのがベストに思えます。
しかし人質交渉の場合、引き渡した後の安全が保証されているかどうかが最大のポイント。
今回のケースだと引き渡したが最後、袋叩きに遭う可能性が・・・。
そう考えると彼女らは抵抗せざるを得なかったのではないかという見方が正解のようです。
どう転んでも窮地には変わりないので、抗えるだけ抗ってみよう!という。

ではこの難局をどう打開にするのか。
タチアナの艦長としての手腕すら問われることになるであろう次回。
これは楽しみです。