未確認で進行形 2

ついに小紅に自覚と意識が芽生えた!?
ああ、今日も姉様は頭がどうかしています・・・。
三峰ママ、堂々来訪。
更には新キャラも登場で絶好調の第2巻。


数々の作品で既に確固たる実績を築いている荒井チェリーさんの新作第2巻。
色々な作品での経験が活きてきているのか、話の作り方・ネタの転がし方などがこなれて安定期に入るのが早くなっている。
そんな印象を受ける第2巻だった。
これまでの作品であれば、この域に到達するのは3巻くらいが目安であったので、2巻の早い段階でこれが実現しているのが素晴らしい。


さて、内容の方はと言うと、冒頭にも書いた通りいよいよ小紅が白夜を異性として意識する兆候が現れる。
となると、無論これを歓迎する人、歯噛みする思いを抑え切れない人などあるわけだが、ではそれが原因で何かしらギスギスした状態が起こるかと言うとそんなことはなく、主に姉の脳味噌がお花畑なこともあって至って平和。


それよりも今回は、三峰家の出自が驚きの要素である。
失われた小紅の記憶の一部が明らかになるのに伴って判明することとなるのだが、本作で『ワンダフルデイズ』のようなプチファンタジーが絡んでくるとは思いもよらず・・・。
この物語、一体どんな終着点を迎えるのだろうか。
長期の連載を前提にしていないようなので、次巻辺りが最終巻になるかも知れないだけに要注目だ。