Fate/Zero 第十話「凛の冒険」


悲願成就に向けて聖杯戦争へと身を投じることとなった遠坂家当主───遠坂時臣
その愛娘───凛は、幼くして魔術を行使できる天才児であった。
しかし如何に優秀と言えど子供は子供。
まだ彼女が父のために出来ることはなく、母と共に戦場となる冬木の地から遠ざけられることとなった。
だが、父同様誇り高き彼女は、日毎大きくなる雑音と大切な友人の危機までもを前にして大人しく居続ける器ではなかった。
こうしていま、小さな勇者の冒険が始まった・・・。


純粋に面白かったけれど、ちょっと話が脱線気味です───という第10話。


救われない子供たち、ギスギスした人間関係・・・。
そんな本編にワンクッション置くような形となった今回のお話。
本筋の方では何かというと悲劇・惨劇が目に付くだけに、ハッピーエンドで幕を閉じたこのショートエピソードはなかなかに面白いものでした。


しかし、如何せん本編が事ここに至っても一人の退場者もなく、物語の進展が遅滞している観も感じつつあるいま、このタイミングでこんなことやってる場合なのかな、という気がしてしまうのも否定できず。
ある程度売るもの売らないと立ち行かない業界の事情もあるんでしょうけどね(´・ω・`)
そういった意味では、単体で見た場合の出来はとても良いだけに、BD&DVDの特典映像にでもなっていれば尚良かったのかも知れません。
特に本作は単体販売はせず、BOX販売のみという特殊な形式を取るようなので、おあつらえ向きだったと思います。

  • BGM

ふぅ、相変わらず良い仕事をしまくってるぜ。
この調子でガンガンお願いします。

  • 雁夜さん

おじさん・・・(´・ω・`)
メインストーリーの方でろくすっぽ出番がないだけに、こういう時くらい良いトコ見せてもらえて良かった。本当に良かった。
けど、どうあがいても報われない感じが漂いまくっていることだけは変わりようがないというのがまた悲しい・・・。
目指している方向も間違ってますし、もうどうしようもないのかな。

  • 「守りたい、この笑顔」

なんというかもうこの辺はあまりにも見事すぎて、制作側がそうコメントさせようという意図を込めたのではないかとすら思えるのでした。
最近はTwitterなどの普及もあって、そういったネットの反応を意識したアニメ作りがされることも珍しくなくなっているようです。

というわけで、楽しいっちゃ楽しいけどふと考えてみるとそうじゃない気もしてくるという何とも言い難いものとなった第10話でした。
ここで1話余分な回を挟んだことで、第一クールの最終回にバッチリと最高の見所がくることを期待したいです。
というか、そうならなかったらあまりにも・・・。