バガタウェイ 3
- 作者: 古日向いろは
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: コミック
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日々の鍛錬を怠ることなく、次に迎えるは春の交流戦。
夏の公式戦を前に開催されるプレシーズンマッチとも呼ぶべきこのイベント。
自分たちの持つ可能性を信じ、彼女たちは意気も揚々に試合へと臨むのだった。
さて、この巻から少し長丁場となりそうな新展開を迎えた本作。
その幕開けともなるこの巻では、交流戦の第一試合として早速筑学と対戦校との試合模様が描かれる。
その内容は大雑把に書いて次の通り。
相手チームのルーキーに意表をつかれる形で先制点を許した筑学。
四極キャプテンを軸に中盤を支配し反撃に出るが、堅い守備を伝統として誇る相手に新人で構成するアタッカー陣は苦戦を強いられる。
しかし、そんな閉塞状態を打ち破る一人の才能が突如輝きを放つ。
それは他でもない空木雫だったのだが・・・。
というわけで、これまでがあたかもみんなが主人公というように進行してきたことでソラが主人公だということを忘れがちだったところへそれを思い出させるかのようにソラが鮮烈な印象を放った。
が、しかしそれだけでは終わらず、皮肉なことにその活躍ぶりが彼女の抱える欠点を露呈することにもなって・・・という展開へと発展。
果たして彼女の欠点とは。
そして勝敗の行方は。
実に次巻が気になる巧くて小憎い終わり方である。
これはもう4巻を読まずにはいられまい。