UN-GO(アンゴ) 第10話「海勝麟六の葬送」


爆破事件の被害者であり、容疑者ともなった海勝麟六。
その彼の無実を証明すべく調べを進め始めた新十郎であったが、事件と海勝との間に別天王が介在した可能性を見出したことで考えを一転させた。
やはり犯人は海勝麟六に他ならない、と。
そこで新十郎は、彼を追い詰めるべく一計を案じたのだが・・・。


クライマックスにふさわしい展開になってきたというかここ数話の盛り上がり方がこれまでの比じゃない───という第10話。


始めは1話完結のショートミステリーからでした。
そのうちに前後編の2話構成も見られるようになり、そしていよいよその枠も越えて最後のエピソードは3話にまたがるものを打ち出してきた本作。
謎がすぐに明らかとなるショートも良いですが、やはりこういったロングの構成にもそれはそれの魅力があり、面白いものですね。
この作品を見始めた当初は正直退屈な側面もあり、このまま見続けるべきか悩み、実際に数週間分は録画するだけで見もせずに放置した時期もあったのですが、いまこうして振り返ってみると画一的ではない多様な魅力を展開していたようにも思えます。
あとはこの作品がどういった結末を迎えるのか、それを見届けるだけ。

  • 泉ちゃん(´・ω・`)

ここ数話ですっかり登場初期の威厳を失ってきていましたが、今回はとうとう職務を全うすることすらできなくほどに・・・。
しかしそれで株が下がったかというとそんなこともなく、むしろ最近の展開によって人間味のある一面を多く見ることができたので、かえって印象が良くなったほど。
回を追うごとに魅力が増した人物でもあります。

  • 倉光議員

一方こちらは第一印象は悪くなかったのに、物語の進展に合わせてどんどん印象が悪くなっていった人。
海勝云々よりもこの人・・・いや、コイツが何者であるのかがまず何よりも気になって落ち着きません。
率直に言えば、気味が悪い上に気持ち悪い印象すら覚えます。
そして、中の人の演技がそれを助長するように行われていることが意味深長なんですよね。
まあ、これはただの勘繰りすぎで、本当にただの若手議員に過ぎないかも知れないですが。

  • 夜長姫

あのエピソードがこんなところで繋がってくるとは・・・。
ただ、10話見ただけではそれが何を意味していたのかはさっぱりわかりませんでしたけど(笑)。

  • 偽装用の遺体

この場面で看護師の人たちが、身元不明の遺体が云々という話をしていました。
ほぼ間違いなくこれを利用したものと思われます。

  • 虎山レポート

今回は泉ちゃんの休職に伴い、速水による報告書となりました。
しかし筆者が違うだけで、内容や形式は虎山レポートと変わりなし。
暗号は「因果」。

というわけで、大詰めを前にして更なる謎とヒントがバラまかれた第10話でした。
残すは最終話のみ。