LAST EXILE(ラストエグザイル) 銀翼のファム #11「Backward pawn」


時はいまより十年前、前皇帝アウグスタの治世。
たとえ仮初めの姿であろうとも世界は確かにいまより平和であった。
それもひとえに何よりも対話を重んじたアウグスタ・・・ファラフナーズの信念によるもの。
世界は、彼女の功績によってより良い方へと向かっていた。
いや、向かっていたはずだった・・・。


そういうことだったのかー───という第11話。


さて、新春第一発目となる今回は純粋に前回の続きから始まるのではなく、「何故このタイミングで!?さては焦らし戦法か!」と思えるような歴史を振り返る過去回でした。
しかしてその内容はなかなかに捨て置きならない事実を内包しており、ことアデスの実情を知る上では欠かせないものばかり。
なるほど、こういった経緯があったからいまのあの人達はああいった言動・思想を持っているのだな、と大いに納得できました。

  • 幼女ミリア

ロリコン趣味はありませんが、正直に言っていいだろうか。
彼女はこの時が全盛期だったのだ・・・。
これは揺るがしようのない事実である。

  • 悲劇

これがあってのいまのルスキニアということなのでしょう。
しかし、ここで亡きファラフナーズの遺志を継ぐのではなく、力による統治へと舵を切ってしまった辺りが彼の限界か。
どれほど世界が憎くとも呪いたくともいまのような形での統一は彼女が目指したものとはまるで正反対だと思うんですけどね(´・ω・`)
彼がこの間違いに気付く時は来るのだろうか。
そこに気付かない限り彼のやっていることは、彼女の敵討ちではなく、あくまでも自分のための復讐にすぎないのですが・・・。


もしかすると、そのことに気付いているのはヴァサントの方かも・・・。

というわけで、「嫌な事件だったね・・・」という第11話でした。
これを踏まえた上で過去のエピソードを、そしてこれからの物語を見ていくと大分見方が変わってきそうです。
そういった意味では、折り返し地点にふさわしい内容だったと言えます。