Fate/Zero 第十一話「聖杯問答」


切嗣不在の拠点にライダーが現れた。
一戦交える腹づもりかと警戒するセイバーだったが、ライダーの意は別にあった。
彼は、同時に三人もの王の名を冠する者が揃った数奇なこの聖杯戦争を異なる尺度で計ろうとしていた。
そのために酒の席を設けようというのだった・・・。


部分的とはいえ作画の崩壊が気になって話どころじゃなかった───という第9話。


さて、何ゆえ聖杯を求めるのか。
王とは何たるか、どうあるべきか。
そんな問答が繰り広げられたやや特殊な回となった今回。
同席しなかったサーヴァントも多かったとはいえ、これを踏まえた上で今後の展開を見るとまた違った見え方ができそうです。

  • 金ピカさん

コケにされたり何だりとろくな出番がなかった人。
それ故に今回もまた・・・と思いきやそんなことはなく、なかなかに威厳ある立ち居振る舞いが見られました。


しっかし本当に金色が好きなんだなぁ、この人。

  • セイバー

それとは対照的にただただ株を下げ続けていく人・・・(´・ω・`)
今回も決してライダーの尺度だけが絶対の正解ではないのに、完璧に論破され圧倒され、自身が気付かなかった自身の過ちまでをも自覚させられる始末。
果たしてこの先、名誉を挽回する機会はあるのだろうか。

  • ライダー

ライダーのライダーによるライダーのための第11話。
そんな印象。
そして何より宝具のスケールが圧倒的でした。
個を犠牲に群を取ったアサシンが、作品全体を通して完全に噛ませ役になっているのを考慮してもあれはすごい・・・。

  • 作画

これまでが非常に安定していたこと。
今回もきちんとしているところも多かったこと。
この両者が相まって殊更酷い部分が際立つ印象となっていました。
前回のような回にもあれだけ全力を注いでいたのだからそんな余裕があるならまずその前に今回の水準をきちんと統一して欲しかった。

というわけで、ライダーとセイバーの器の差と作画の差との双方をまざまざと見せ付けられた第11話でした。
そろそろ第一クールの終わりも近いわけですが、次回はどうなるかな。